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2021.10.20
サイン帳と福田経子さん(ひめゆり同窓生)

特別展「ひめゆりとハワイ」が10月1日からはじまりました。

10月1日〜3日の限定で福田経子さんから寄贈していただいたサイン帳(本物)を展示していました。
ひめゆり平和祈念資料館の常設展ではレプリカを展示していますので、今回のオリジナルの公開は初の試みとなりました。

福田経子さんとの交流は意外なかたちではじまりました。

2020年1月、資料館にハワイから一本の電話がかかってきました。
ハワイ在住のひめゆり同窓生で、いろいろと女学生時代の資料を持っている。ひめゆり資料館がハワイで資料を探しているとラジオで聞いて電話した。
そうお話しされた方が福田さんでした。

まだ私たちの知らない同窓生とつながったことに驚きつつも、すぐにお会いしたい気持ちを伝えて、ハワイのご自宅におうかがいする約束をしました。

パールハーバーが見渡せる閑静な住宅地の一角に福田さんのご自宅はありました。
資料を広げて女学生の頃の思い出を昨日のことのようにお話しする福田さんの姿からは、聡明な学生であった面影が見て取れました。

その時に見せていただいた資料の一つが「サイン帳」でした。
熊本に疎開された後も、疎開先から沖縄に戻った後も、そしてハワイに移住してからも大切に保管されていたそうです。

大切な思い出の品をくださいとも言えず、じっと資料を見つめていた私たちに、
「写真は自分で持っておきたいけど、他の資料は寄贈します」とおっしゃってくださり、貴重な「サイン帳」を譲り受けることができました。

その後もお電話にて戦前の学校の様子を教えていただいたりと交流が続いています。

ハワイでの展示プロジェクトを通してつながった素敵な出会いとなりました。

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